子育て相談室-児童期 2004年9月
しつけの一貫性
しつけは一貫性をもって行うことが大切と学校の先生に言われました。しかし、人目があるときの対応が家でのそれと違ったり、自分も子に言っていることと違うことをしたりと、一貫性を持つことが難しいと感じています。同じことなのに、あるときは叱ったり、あるときは許してしまったり。子どもに混乱と言い訳のヒントを与えている気がします。しつけの一貫性について、どのように子と向き合っていけば良いのでしょう。
場所によって、子どもへの言葉遣いも、身振りも変わってしまいます。親だからというよりも、人間はもともと家の「ナカ」と「ソト」では態度などが違います。家の中では自由気ままに過ごしている人でも、外に出ればよそゆきの表情や態度になります。
子どもは、ウチとソトを切り替えられない
大人はそうやって上手に切り替えられます。ところが子どもは未熟ですから、家のナカとソトで自分をなかなか変えられません。もしも子どもにソトできちんとして欲しければ、まずは家でこそしっかりとした言動を教えていかないと、なかなか難しいでしょう。
10歳くらいから、切り替えができだす
なお子どもの発達を見ていくと、おおむね10歳前後で、大人に向かって丁寧な言葉遣いができるようになります。子どもどうしでの日本語と、大人に話す日本語が二つに分かれてきます。これは子どもの心理の中に、ウチとソトが生まれた証拠といえます。女の子に多いようですが、成長が早く、小学校低学年から大人と子どもの日本語を上手に使い分けられる子もいます。
発達をベースにしたしつけの一貫性
大人は、子どものしつけではその一貫性のなさについて悩みます。ただこれは、大人側ばかりの責任ではありません。子どもは成長していく存在です。年齢に応じてその身長・体重だけではなく、自分の頭の中で考える内容や判断力も変化します。子ども時代の変化は急速で、年齢に応じて蝶のように脱皮し、それまでとはまったく違う存在になるともいえます。
相手はどんどん変わっていきます。しつけとはいえ、手取り足取り教えたり、強制することが有効な期間はあっという間に過ぎてしまいます。自己主張も強くなり、自分の言い分を聞いてもらえないと、素直に言うことを聞かなくなります。このような子どもの変化についていき、それに合わせて対応していくのは、親であっても思うほど簡単でありません。
自分で感じ考え判断し行動するまで待つ
しつけは親の義務ですが、子ども自身がそれを良いことだと感じ考えるようにならないと、本当には身につかないともいえます。
目安としては10歳前後からは、自分で良し悪しを判断させるために、大人はあまり口出しせずに、その言動を見守ることが大切のように思います。自分で言ったりやったりしたことについては、自分で責任を取らせるということです。
湯汲英史(ゆくみ えいし)先生
1953年生 早稲田大学 第一文学部 心理学専攻卒 社会福祉法人 発達協会 常務理事/心理・言語担当 言語聴覚士 精神保健福祉士 早稲田大学客員教授
HOME
会社案内
子育て
だいすきよっ
e-ha 通信
お店情報
地域情報
http://www.hattatsu.or.jp/
前のページへ