2010年2月
第47回 言葉に支えられて
言葉には力がある。確かに、ある。
何かが変わる時、変えようとする時。
あなたを支える言葉は何ですか?
「人の心に 灯りをともせる 人間になりなさい」
これは高校の卒業式で、担任が贈ってくれた言葉だ。
ある人は涙と共に。ある人は笑顔の中で受け取った、先生からの最後のメッセージ。
雪が、歌うように舞い散る昼下がり。
この言葉を胸に抱いて、私たちは三年間通った校舎を後にした。
「バイバイ」
いつもみたいに手を振って、その春、それぞれが別な世界へと飛び立った。
あれから20年以上。
ねえ、覚えてる?
あの時先生がくれた言葉。
「人の心に 灯りをともせる 人間になりなさい」
わたしはいつも、宝物みたいに大切にしまっているよ。
そして何かが変わる時、変えようとする時、静かに自分に問いかける。
「わたしがこれからすることは、誰かに喜ばれることかな」
「人の心に、灯りをともしてあげられるかな」って。
そして答えが「Yes」なら、わたしは前に進めるんだ。
言葉には力がある。確かに、ある。
四半世紀近く前にもらった言葉が、今なおわたしを支えてくれる。
今もわたしの生きる指針となっているから。
だから私も、ひとつひとつをていねいに発してゆこう。
心ぬくもる、
笑顔あふれる、
光り、かがやく、
そんな言葉を。
あなたを支える言葉はなんですか。
そしてあなたも、そんな言葉を話していますか。
若松亜紀(わかまつあき)先生
1968年秋田県生まれ。1990年、秋田大学教育学部幼稚園教員養成課程卒業。私立秋田南幼稚園に7年間勤務。シュタイナー教育を保育に取り入れる。閉園により退職。
保育経験や育児を綴ったエッセイ「心で感じる幸せな子育て」(ほんの木)を出版。2005年「粗食のすすめ」の幕内秀夫氏との共著「マンガでわかる食育」(かもがわ出版)出版。教育関係広報誌への連載、講演活動、ラジオ子育てコーナーなども担当。2006年4月には「子どもが輝く幸せな子育て」(ほんの木)を出版しました。
現在は秋田市の自宅で、「出会いと生きがいづくりの場、陽だまりサロン」を運営。毎日たくさんの親子連れでにぎわっています。夫と10歳の娘(華凛)と、8歳の息子(飛龍)の4人暮らし。
陽だまりサロンのブログです。http://yaplog.jp/hi-damari/
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