2008年10月
第31回 笑顔の魔法
笑って子育て、してますか?
子供を生んでから笑うまで、私は3年費やした。
あの頃は、いつも必死で、いっぱいいっぱいで。笑うことなんて、全然まったく忘れていた。そんな私が笑ったのは、ホントにひょんなことだった。
いつもぐずぐず、静電気みたいにくっついている子ども達。なのにその日はなぜか、隣の部屋でしーんとしていた。
「子どもが静かな時」は、たいてい「何かやらかしてる時」である。そうは思ったが、こんな機会はめったにない。私は珈琲を淹れ、熱いうちに、たった一人で、座って(←これ、どれも重要)飲み始めた。
一口すすったところで、すでに登場。「おかあさ〜ん」。てててっとやってきた二人を見て、「ぶっ」と珈琲を吹き出した。
現れた二人には、目がみっつ、口ひげ、ちょびひげ、猫のひげ。息子の顔には、ばかぼんのうず巻きが所狭しと描き込まれている。しかも油性の極太マジックで。
娘は鏡を見ながら描いたのだろう。息子はきっと頭を押さえつけられて、されるがままになっていたに違いない。
その顔がまあおかしくて。かわいくて。一日笑い転げていた。
その日だっていつもと変わらず子どもらは、いたずらもすればケンカもした。怒られるようなこともいっぱいしてた。
なのに、怒れないんである。「こらっ」と言ったところで、顔を見れば笑っちゃうんである。
夜になり、寝かしつけた後ふと思った。
「こんなに笑ったのはいつぶりだろう。
そういえば私、ずっと笑ってなかったな」と。
「あれ?それに、子ども達も今日はずっとご機嫌だった。
そっか、私が笑えば、子どもも笑うんだ。
子は親の鏡ってこのことか・・・?」
そんなことをうつらうつらと思いながら、深い眠りへおちていった。
次の日。ふと開いた本の1ページに、こんなことが書かれていた。
「楽しいから笑うと思ってるでしょう?
でも、それだけじゃないんだよ。
笑うから楽しくなることもあるんだよ。
笑顔のあなたに人は集まる。
笑顔のあなたに幸せがやってくる。」
そっか、笑うから楽しくなることもあるんだね。
笑顔でいる私のそばで、けらけら遊ぶ子どもを見てると、あたたかい気持ちで満たされてくるよ。
幸せな気持ちで満たされてくるよ。
「先に笑う」も「有り」なんだ。
笑顔の魔法、あなたも試してみませんか?
若松亜紀(わかまつあき)先生
1968年秋田県生まれ。1990年、秋田大学教育学部幼稚園教員養成課程卒業。私立秋田南幼稚園に7年間勤務。シュタイナー教育を保育に取り入れる。閉園により退職。
保育経験や育児を綴ったエッセイ「心で感じる幸せな子育て」(ほんの木)を出版。2005年「粗食のすすめ」の幕内秀夫氏との共著「マンガでわかる食育」(かもがわ出版)出版。教育関係広報誌への連載、講演活動、ラジオ子育てコーナーなども担当。2006年4月には「子どもが輝く幸せな子育て」(ほんの木)を出版しました。
現在は秋田市の自宅で、「出会いと生きがいづくりの場、陽だまりサロン」を運営。毎日たくさんの親子連れでにぎわっています。夫と10歳の娘(華凛)と、8歳の息子(飛龍)の4人暮らし。
陽だまりサロンのブログです。http://yaplog.jp/hi-damari/
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