2007年12月
第21回 靴ひもを結んで
朝、子ども達を学校へ送り出した後。
夜、子ども達が寝静まった後。
遙かに続くような静けさに包まれ、来年の夢を思い描く時間が好き。
きたる1年、どんな年にしよう。美味しいものをたらふく食べてさ、たまには温泉旅行になんぞ出かけ、みんな健康で幸せであればそれでいい・・・。とは、みじんも思わない。それに一つも二つも輪をかけて、やりたいことはいっぱいあるんだ。
昨日とおんなじ今日なんてつまらない。せっかくこの世に生を受けたんだから、自分を成長させなくっちゃ神様に申し訳ない。そのための「夢」なのだ。自分を奮い立たせ、向上させるための、ね。
周りにも、夢を話してくれる人がたくさんいる。
「素敵なお家を建てて、ダンススタジオを併設するの」
「ママさんケータリングで、子育て中のママ達に美味しいごはんを届けてあげたい」
「難病の子供の家族をサポートする、宿泊施設を立ち上げるから手伝ってほしい」
夢は果てなく、果てしなく。彼女たちの夢がいつかふんわり花開くのを、わくわくしながら応援している。
「一つのことが成功すると、『自分にもできるんだ』って自信がつくよ。だから、ちっちゃな成功体験をたくさん積み重ねるのが、大きく成功するコツなんだって」誰かがそんなことを言っていた。
「ちっちゃな成功体験」か。
そう言えば。「次々夢を叶えてるよね」、時々そう言ってもらえる私の手帳は、ちっちゃな成功体験で一杯だ。とはいえ何も大げさなことではない。1日のスケジュール欄に「醤油を買う」だの「手紙を出す」だの、その日の用事を書き込んでおく。そうしてそれをやり終えたら「終わった終わった、成功成功」と用事をペンで塗りつぶすのだ。たったそれだけ。それが私の「成功体験」。
「やり終えたことは成功したこと」、私の中ではそんな位置づけ。だからそんな「成功体験」で手帳は真っ黒、てんこもり。これがコツだと言うのだから、きっと大きな夢も叶っていくことだろう。
夢はでっかく、締まっていこう! 叶いそうもないほどでっかい方が、気持ちも奮い立つじゃない? そうしてその未来は、ささやかな日常のあれこれからつながっていく。
その日のためにさあ今から、靴のひもをぎゅっと結んで、光に向かって歩き出そう。
若松亜紀(わかまつあき)先生
1968年秋田県生まれ。1990年、秋田大学教育学部幼稚園教員養成課程卒業。私立秋田南幼稚園に7年間勤務。シュタイナー教育を保育に取り入れる。閉園により退職。
保育経験や育児を綴ったエッセイ「心で感じる幸せな子育て」(ほんの木)を出版。2005年「粗食のすすめ」の幕内秀夫氏との共著「マンガでわかる食育」(かもがわ出版)出版。教育関係広報誌への連載、講演活動、ラジオ子育てコーナーなども担当。2006年4月には「子どもが輝く幸せな子育て」(ほんの木)を出版しました。
現在は秋田市の自宅で、「出会いと生きがいづくりの場、陽だまりサロン」を運営。毎日たくさんの親子連れでにぎわっています。夫と10歳の娘(華凛)と、8歳の息子(飛龍)の4人暮らし。
陽だまりサロンのブログです。http://yaplog.jp/hi-damari/
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