子育て

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秋田さきがけ大畑専売所

社会への関心は成長のあかし 新聞は社会への窓口です

2006年4月

第1回 出会いと生きがいの場を


「だれかと話がした〜い」

「だれでもいいから、私の話を聞いて」

「お母さん 」という立場になった冬、生まれて初めてそんな気持ちになった。

新生児のいる家庭とはどんなものなのかも知らず、また、幼稚園教諭をしていた経験から、「子育てなんて楽勝、楽勝」と大間違いの認識を持っての育児スタートだった。それが間違いだと気づくのに1日もかからなかったけれど。

赤ちゃんがいるとこんなに外に出られないなんて想像もできなかったな。

目の前のトーフ屋にトーフも買いに行けない。あのトーフ、こだわりがあっておいしいって評判だったのに。

焼き鳥屋からいいにおいがしてきたら、「軟骨食べたい。あ、ニンニク焼きもね」と、だんなにメールを打つ。だんなより、焼き鳥が待ち遠しかったあのころ。

外は氷点下。道路はつるつる。おまけに歩道なし。そんなとこ、赤ちゃんを連れてなんてとてもとても。寝てるすきにひょいっと行けばいいようなものだけど、うちの子ときたら抱いていないと寝てくれなかったもので。

大人と話すのは宅急便の人と1日1回。玄関の先に出るのはポストまでの2回。そんな生活が冬の間ずっと続いた。

そのせいで、冒頭の

「だれかと話がした〜い」
「だれでもいいから、私の話を聞いて」

という気持ちが沸々と、いやごぼごぼと音を立ててあふれ出してくるのだった。

その思いが後に、「出会いと生きがいづくりの場、陽だまりサロン」を始める原動力になったのだから人生何が幸いするのかわからない。

このページには、サロンを始めるまでのこと、そこで出会った人々のこと、そんなあれこれをつづっていきたいと思います。

これから、どうぞよろしくお願いします。

若松亜紀先生若松亜紀(わかまつあき)先生

1968年秋田県生まれ。1990年、秋田大学教育学部幼稚園教員養成課程卒業。私立秋田南幼稚園に7年間勤務。シュタイナー教育を保育に取り入れる。閉園により退職。

保育経験や育児を綴ったエッセイ「心で感じる幸せな子育て」(ほんの木)を出版。2005年「粗食のすすめ」の幕内秀夫氏との共著「マンガでわかる食育」(かもがわ出版)出版。教育関係広報誌への連載、講演活動、ラジオ子育てコーナーなども担当。2006年4月には「子どもが輝く幸せな子育て」(ほんの木)を出版しました。

現在は秋田市の自宅で、「出会いと生きがいづくりの場、陽だまりサロン」を運営。毎日たくさんの親子連れでにぎわっています。夫と10歳の娘(華凛)と、8歳の息子(飛龍)の4人暮らし。

陽だまりサロンのブログです。http://yaplog.jp/hi-damari/

だいすきよっ

第01回 出会いと生きがいの場を
第02回 あのころの私
第03回 心の寄せ鍋
第04回 おにぎり
第05回 おばあちゃん
第06回 やわらかくしなやかに
第07回 安心に包まれて
第08回 親切のバトン
第09回 スプーンおばさんの魔法
第10回 エールよ届け
第11回 笑福講座
第12回 なごり雪
第13回 梅のつぼみ
第14回 花咲き実れ女たち!
第15回 秋田の元気
第16回 なにもない豊かさ
第17回 ひらめく
第18回 誕生日
第19回 輝く未来のために
第20回 三つの期待
第21回 靴ひもを結んで
第22回 今、この時、君たちと
第23回 神様からの贈り物
第24回 開けないダイレクトメール
第25回 桜並木の中で
第26回 秋田のパワースポット
第27回 一本の軸となれ
第28回 地域の先生大募集
第29回 初女さんのおむずび
第30回 はじめの一歩
第31回 笑顔の魔法
第32回 ものは考えよう
第33回 お得な時間の使い方
第34回 やる気スイッチ
第35回 人を動かすもの
第36回 キットダイジョウブ
第37回 やさしさバトン
第38回 言葉のフシギ
第39回 背中を押してくれた人
第40回 いいこといっぱい
第41回 夏休みっていいな
第42回 魔法使いのお兄さん
第43回 愛情を測る定規
第44回 風穴(かざあな)
第45回 そこから始まる
第46回 コトバのチカラ
第47回 言葉に支えられて
第48回 できる道
第49回 先生の参観日
第50回 父のみそ汁
第51回 陽だまりサロン5周年
第52回 ちょっと緊張!講演録1