第22回 提灯工房(2007年8月)
八橋本町の閑静な住宅の路地を歩いていると「提灯屋高橋」と書かれた小さな案内番がありました。案内に従って歩いてゆくと工房をみつけることができます。
8月3日から6日までの4日間開催される「竿燈祭り」。大小様々な竿に付いた約10000個の提灯が空を舞います。
「提灯屋高橋」の高橋晴男様は竿燈にかかわる仕事をしたいとの思いを、竿燈行事に参加しながら長い間抱いていました。
平成5年、提灯職人への道を進み始めました。作り方は一から学びました。提灯を分解し構造を研究。技術習得のため名古屋まで修行に行ったこともありました。平成9年には会社を辞め提灯つくりに専念することにしました。
竹ひごを、型に螺旋状に巻きつけ紙を貼ってゆく一連の工程は、全て手作業で行われます。倒れた時にろうそくの火で燃え上がらないよう、底の部分に工夫が施され、下からの風圧により火が消える特殊な構造になっています。
竿燈の中で最大のものは高さ約12メートルになります。提灯の数も46個、重量は50キログラムにもなります。そのため表面に塗る油の厚さにも注意し軽量化を図る必要があります。倒れる際に建物や人にぶつかることもあります。壊れにくいようにという要求がある一方で、丈夫過ぎてもいけないという事情があります。
毎年約1000個以上の提灯を製作。祭りが終われば休む間もなく次年の提灯づくりに取り掛かります。これからも高橋晴男氏の匠の業と地道な努力により伝統の祭り「竿燈」が支えられてゆきます。
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